マレーシアで転職先が決まると企業からオファーレター(Offer Letter)が発行され、その中に基本給(Basic salary)や月額固定の諸手当(Monthly allowances)などのいわゆる「月給」が記載されています。
今回はオファーレターにサインをする前に、幾つか確認したいポイントをご紹介します。
NetかGrossか
マレーシアではオファーレターに記載されている月給はGrossであることが一般的です。
Grossとは額面、つまり税引前の金額を意味し、Netは手取りで税引後の金額になります。
Netで提示してくる企業は稀ですが、額面と手取りでは金額が変わってきますので、記載されている月給がGrossなのかNetなのか、念のため確認しておくと良いでしょう。
諸手当
マレーシアで一般的な手当には下記のようなものがあります。
(どの手当を出すかは企業によって異なります)
Title allowance(役職手当)
Transportation allowance(交通費)/Petro allowance(ガソリン代)
Meal allowance(食事代)※工場勤務の場合
Mobile allowance(携帯代)※営業職の場合
~以下、外国人(日本人含む)向けの手当~
Housing allowance(住宅手当)
Language allowance(語学手当)※特殊な語学が必要なポジションの場合
オファーレターに書かれている「月給」には諸手当等は無く基本給だけが記載されている場合と、基本給と諸手当が記載されている場合があります。
例)RM8,000 でオファーがあった場合
1.オファーレターにはBasic salary RM8,000だけ記載
2.オファーレターにはBasic salary RM7,000, Transportation allowance RM500, Housing allowance RM500と記載
いずれも同じ金額ではあるものの、EPFやボーナスに反映される金額が変わってきます。
EPF (Employment Provident Fund)
EPFについては別のブログで説明していますが、会社がEPFへの加入を認めている場合のみ加入可能ですが、EPFの金額は「月給」をもとに計算されます(雇用主(会社)12%以上、従業員(本人)11%)。