3月になりマレーシアは所得税の確定申告の時期となりました。まだ時間があるし・・・と後回しにしていると、あっという間に4月末の申告期限がきますので、できれば早めに済ませてしまいましょう。
マレーシアで会社勤めをしている方はTABLE OF MONTHLY TAX DEDUCTIONSに従って毎月の給与から所得税が引かれていますが、1暦年(1月1日~12月31日)の収入が確定した翌年の3月~4月にLHDN(税務署)のウェブサイトにてオンライン申告を行います。
そして、不足があれば追納、過払いがあれば還付の手続きを済ませます。
1年に一度の申告でやり方を忘れてしまいがちですので、申告手順*を確認していきましょう。
*既にアカウントを持っている方の手順になります
①EA Form 2019を用意
2019年の年収と納めた税金が記載されている書類です。会社からこれを使ってオンラインで申告するようにと渡されます。
②LHDN(税務署)のウェブサイトにログイン
パスポート番号を入力、次の画面でパスワードを入力→Hantarをクリック
※ウェブサイトは英語表示にできるので、マレー語が分からない方は初めから画面上部に出ている言語選択でENを選びましょう。
※初めてオンラインにて確定申告をする方は、事前に税務署に出向きPINを取得する必要があります。
③e-filingの中のe-BE Assessment Year 2019を選択、入力
会社勤めの方が使用するフォームはe-BEです。e-BE 2019を選択して入力していきます。
Particulars of Individual
過去の記録を基に個人情報が自動的に入力されています。内容に間違いがないか確認、変更や間違いがあれば修正します。
また、必須項目が入力されていないとエラーとなって次の画面に進みません。印がついている部分を入力しましょう。
※「Citizen」がJapaneseになっているか確認しましょう
Statutory income, Total income
EAフォームに記載されている年収を入力
Deduction
マレーシアで加入している保険やパソコン、書籍の購入などは免税の対象になります。対象になるものがある場合は金額を忘れずに入力しましょう。
※申告した金額が正しいか後日税務署からレシートの提示を求められることがあります。レシートの確認はランダムに行われているようなので、申告が終わってもレシートは捨てずに保管しておくことをお勧めします。
④入力内容に間違いがないか確認後、Sign and Submit
入力した情報を基に自動的に+-が計算され、数字が反映されます。不足や過払いがあればここで金額が分かります。
⑤この内容で申告を確定して良ければパスポート番号とパスワードを入力
これで申告は終了です。この後にe-BEとe-Filingフォームを印刷してください。(もしくはPDFにして保管)
ウェブサイトにログインすれば後から印刷することもできますが、マレーシア国内で転職するときや、Employment Pass(就労ビザ)を更新する際に必要になりますので、手元に残しておくと便利です。
最後に・・・
不足がある場合
e-FilingページのBalance of Tax Payableに不足金額が入っており、その横に表示されているByrHASiLの文字が赤く点滅します。(かなり目立つのですぐに分かります)
そこをクリックすると支払いページに飛びますので、登録している銀行口座から送金をして不足分を支払います。
※支払い手続き自体は簡単なのですが、このページはマレー語のみです。マレー語が分からない方はマレーシア人に立ち会ってもらい、意味を確認しながら行いましょう。
途中から銀行のオンラインバンキング画面に飛びますので、ご自身のパスワードや個人情報管理にお気をつけください。信頼のおける人に手伝ってもらいましょう。
還付金がある場合
e-Filingページの Tax Paid in Excessに過払い金額が入っています。
登録している銀行口座に振り込まれますが、 振り込まれるまでの所要期間は数週間、数カ月、半年・・・と様々です。気長に待ちながら、時々確認をしましょう。
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